ジャズボーカル 松田オリビア圭子

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「決まり」って何さ・ルールとプリンシプルとレギュレーションとスタンダード

メモ的に。きっかけはこのブログ「ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか? って思ったことないですか?」(ディスカバー社長室ブログ)

その文中にこうある。

本書を読むと、ルールというものに対する基本的な考え方の違い、
日本が、ルールとプリンシプルを混同させているだけだったりすること、
…<中略>…
ビジネスの契約と同様、言い出しっぺが自分に有利なルールを提案するのが当然で、それは当然反論が出てその後、歩み寄るこ
そして、そもそも、戦いはルール作りから始まっているのであって、「ずるい」などと、ルールを上から振ってくるモノととらえるのではなく、自分たちもルールを作る側に加わるよう戦略をもって行動していくことが必要だということがわかる。

これには、はっとした。経営者的判断と被雇用者的判断の違いや、ただある国に生まれたからそこに暮らしているという状態と、国の構成員という意識を持って暮らし方を選択していることの違いの、根本的な部分もここにあるかもしれないと感じた。

で、twitterでこのブログを「ルールとプリンシプルの違いに気づく本!」としてURL紹介したら、こんなコメントをいただいた。「更に言えば、ルールとレギュレーションとスタンダードが混在し訳が分りませんww (@Sho_K氏)」

そうかもっ。ていうかそれぞれ、分けるとどうなのよ。ということで改めてまとめてみる。
スペースアルク英辞郎 http://www.alc.co.jp/ でひいたらこういう語のようだ。(データの転載禁止のためざっくりまとめてます、気になった方は英辞郎ページでひいてみて)


* rule:規則も裁定も標準もしきたりも含まれる。いわゆる「きまり」全部入りな印象
* principle:原則とか理念、指針、本質のような、そうそう変わらない種類の「きまり」
* regulation:規則、規制、条例のような、誰かが取り決めて、その有効な範囲に遵守させる「きまり」
* standard;比較対象として、または到達が求められる水準を示すものとしての基準、標準という「きまり」と、定番の意もある


こんな感じ。「きまりだから」「常識でしょ?」と言って思考停止する状態というのは、可変なruleをprincipleと誤解することによるものか、またはruleをregulationと解釈し、あなたも私も変更できる権利を持たないという感覚から出ているものなんだろうな。
その姿勢は一見無難なように見えて、そのじつ「きまり」を設定した人からじわじわ搾取されてるだけだったりとか、もっと悪いときには、もう設定者はその場に存在してなくて誰も得をしてなかったりとかの場合がある。そういうあほらしいことを真面目に守っていると、調べてみれば感情的物質的にマイナスの連鎖が発生して無難どころの話じゃないのである。


ルールが変えられないと思っていたのが単なる誤解である場面って結構あるのではないか。ご近所づきあいも恋愛も仕事も。ルールに対しても肉食なアプローチ(「わたし」が、自分が守るべきルールの種類と意味を吟味するし、必要なら変えるよう動く)を取れることが、これから先、人生を享受することに繋がるだろう。