昨日はOneWebDayのイベントで、20数個のWebサービスについて各5分のプレゼンを見せてもらえた。自分たちも参加したこともあって、かなり熱心に、素材とプレゼンの魅力と結果としてどういう印象を自分が持つかってことを考えたので書いておこう。私の感じたことは、こうだった。
- 素材の力よりもプレゼンの魅力で、印象はより大きく変わってしまう。
つまり印象に限って言えば、こういう感じ。
アイデア一発の小さいWebサービス+ナイスなプレゼン > 優れたWebサービス+ぼそぼそ説明
長期的に評価されることを考えたら機能や素材自体の力を磨くのが王道だけど、ここ一発で印象に残らなきゃ、まず触ってもらわなきゃと思ったら今回学んだ点としてはこんなふうだった。(ちなみに今回は30代くらいの男性が9割、マッシュアッププログラマとその周辺の技術者が中心。スーツでなく普段着で私語OKの会。そして持ち時間は5分、20数個のプレゼンと連続して見られる)
- 概念説明(つかみ)のために数枚の資料を準備する。
- 資料の字は大きく、1枚5行以内。図や写真(画像の例として、話者の子ども(赤ちゃん)のカワイイ写真を使ったものは「ズルイ」いい手だった)
- 共感を呼ぶ説明。機能以外の作成動機や苦労話として、聞く人の琴線に触れる話題を盛り込む。「家でコーディングする際、カミサンを納得させる言い訳としてつけた機能」とか、サービスを使うことで社会貢献ができる仕組みを作りたかったとか、エコを促進するものを作りたかったとか。
- ちょっと耳をそばだててもらえるフレーズを盛り込む(だれかその場の人やモノの固有名刺を入れるとか、その場の誰もが興味を持つ話題を強引にでも自分の素材と結びつけるとか)
- 声はよく届くように(ぼそぼそせず、張り上げずマイクに上手に声を乗せて)
- PCを操作しながらのプレゼンであっても、操作に話者自身が気を取られない(くらいストーリーを習熟しておく)
- そして素材とそれに関わった自分に愛と自信を持つ
そういうプレゼンは聞いていて退屈しないし、よしそれでは1回はページを見てやろうと気が向いた。うちのはどうかというと、まず、資料なしで行ったのはもったいなかった。ほか改善ポイントいくつかあり。
とはいえ、1位の評価を受けたのは、よく考えてパワーをかけて作りこまれた、明らかに優れた素材を、ごく基本的に穏やかに説明したWebサービスだった(私もそれに1票入れた)。これは評価する聴衆もまた技術者であったことも大きいはずだ。
私はこういう会を見るのも出るのも好きだから、上達していきたいなあ。
今日聞いてる音楽:There's no such thing as love / Carmen McRae