ジャズボーカル 松田オリビア圭子

ジャズボーカル 松田オリビア圭子のブログです。主にスケジュールのご案内を掲載します。

このごろの美味しい物メモ

感動的においしい「しじみ汁」がシメに出る立ち飲み屋:しじみ



オフィスから歩いて数分、春日駅A5出口近くにできたばかり(11月1日開店)の立ち飲み屋さん「ワルン しじみ屋」。不思議な名前とカジュアルな外見、おいしいたこ焼きのテイクアウトもある。なぜ、しじみ?なぜたこ焼きとワイン?ワルンってなに。と謎はつきないお店ですが、とにかく行ってみたら気に入りました!ビールの注ぎ方が上手。つまみがおいしい。(写真左は日替わりの、ある日の「きょうのおばんざい」380円)店員さんも皆感じいい。

さらに!シメに出してくれるしじみ汁(写真右)が最高で。青森は十三湖産の大和シジミは身が大きめで食べてもおいしい。汁にもよくダシが出ていて、飲んだあとにしみじみ旨いんです。翌日まで健康な気分。
今日はよく働いた!という日に、長居せずお財布にもやさしく、軽く乾杯できるすてきなお店ができて嬉しい。ときどき立ち寄ろうと思ってます。

ランチタイム11:00から30食限定
立ち飲みタイム 18:00-23:30

値段10倍でも納得させるニクイヤツ:春日「エスワイル」のモンブラン


知るひとぞ知る、な、名店の名物モンブラン。880円。和栗100%使用で、秋だけの限定品。(お店に出る期間は、栗の状況により毎年違う。今年もそろそろ終わりそう)
土台となるスポンジやタルトがなくて、マロンクリームというよりは栗きんとんを思わせるちょっとぼそっとした栗のうらごし部分と、ホイップクリームだけでできている。華やかではないけど、しっかりした栗の風味と、それを支えるちょうどよい甘さと、クリームのボリューム感がぴったりで、思わず無口になって味わう。去年に見つけて大好きになった。今年も食べられてよかった。

880円でも「また食べたい」と思わせてくれるケーキってすごい。88円のケーキだってあるから10倍違う。説明されている材料へのこだわりやつくりのバランス、丁寧さ、実際食べてみてのおいしさで私は納得している…。ソフトウェアやWebサービスで10倍の金額でも満足させることってできるか。どうしたらいいかな…

情報リテラシーのありがたさを体で味わう:ボジョレーヌーボー

今年は当たり年と聞いて楽しみにしてた。お店の人の説明によれば、ボジョレーヌーボーが、というわけではなく、フランスのワイン用ブドウ全体がとてもよいできなのだそうだ。だから2〜3年後のテーブルワインや、もっと後の高級ビンテージワインとしての2009年ものがとっても期待できる、ということだ。その頃も楽しみにしよう。
というわけで今年は、どの作り手のボジョレーヌーボーも力強いしっかりした味ですよとのこと、素直に今年らしさが出ているというカーブ・ド・ジュリエナス2100円也を買ってみた。ほかにも無濾過のものとか、ちょっと安いけど産地の規制がゆるいので味の特徴が弱いものとか、作り手の特徴として酸味や香り立ちが強い傾向のもの、などが並んでいた。
ほんとは話題のペットボトルのも買って比べたかったのだけど、そのお店にはなかったのでそれはまた後の機会に。

飲んでみたら、なるほどすごくしっかりしてる。グラスに注ぐと向こうが見えない濃い色、それに似合う濃い感触、フルーティでちょっと渋みがあってそれもまたおいしい。相性ぴったりといわれている熟成ブリーチーズと合わせたら、味の印象が変わって一気に甘い香りがひろがるのがすごかった。これまた無口になって楽しむ。最近あまりワインを飲んでなかったんだけど、またちょっと飲もうかと思い直すおいしさでした。

たぶん、どれを買って何度くらいで飲んで、食べ物は何と一緒がいいか、という「情報」がなかったら、この快楽って簡単に数分の一になっちゃう。たとえば、冷やしすぎで、甘辛いものと一緒に飲んだらどうなるか。香りが立たず、渋くて、すっぱくてがっかりするだろう…50年に一度なんて嘘じゃん、とさえ思ってしまうかもしれない。
店員さんに聞けばいいことだったり、Webや本で調べるとわかることだったりするけど、そういう方法で情報を入手して享受すればいいというメタ情報を持っているかいないかが決め手になってくる。情報を得て活用することがしあわせにつながる、ということを、ワインでは体で覚えられるのがいい。食べ物全般にそうだけど、ワインは特に情報と報われ方(安く的確においしいものを入手して最適な方法で楽しむ)の相関が大きい気がしている。その体で覚えた知恵を仕事で使えば、ワイン楽しむのは消費だけじゃなくて投資にも…なる、よね。