この「ざっくり！」シリーズは世界史と美術史もあるけど最初の日本史だけ読了。
歴史苦手のまま学生時代を過ごした私が、すごく楽しく読んだはじめての歴史本。
ずっと時代を追っていくのではなく、大化の改新や鎖国・開国や戦争などピンポイントで、そのときの文脈と、そこに現れた日本人の特性を解説してくれています。
一番面白かったのはクールジャパンと鎖国の関連性の話。世界に勝負できる日本製品にはオタク性をはらんでいるものが多い。いっそ、国際化を目指すのでなく内にこもる感性に着目したほうが成功するんじゃない？という部分。それから、もともと小柄で体力がないから「暖かいウォシュレット」など身体への配慮の行き届いた独自製品も生まれたし、そういう、ぱっと見は弱点のようなところに、ならではの特性やチャンスがあるんだという考え方。わたし自身の特性ってなんだ、ということを考えるうえでもその視点はかなり参考になった。
ほかにも、長年、意味を把握していなかった歴史的事件を改めて理解できる部分多々。読み返す本になると思う。
http://www.amazon.co.jp/齋藤孝のざっくり日本史-齋藤-孝/dp/4396612974/
