ジャズボーカル 松田オリビア圭子

ジャズボーカル 松田オリビア圭子のブログです。主にスケジュールのご案内を掲載します。

アウトプットの量と質を高める秘訣は迷わぬ心を育てることかも:「時間力」養成講座(小宮一慶著)

「仕事は、限られた時間の中で、どれだけいいアウトプットを出せるかです」というスタンスから、そのためのインプット・アウトプットの効率や質を高めるテクニックが多々。

これだけならばライフスタイルハッキング系で近頃多くの書籍で書かれていることだけど、第4章「時間力を阻害する7つの誘惑と実は大切なひとつのこと」が他にあまり多く語られていない大事なポイントだと感じた。
時間力を阻害する誘惑として、時間があること、適当に食えること…など、はっとするポイントが7つ。そして、大切なこととは、アウトプットを阻止する「不安」から自由なありようを自力で獲得すること。アウトプットには決断が必要で、決断を止めるのは失敗(それ自体と、失敗と評価されること)への不安で、それを乗り越えるには、いま目前の仕事を徹底し手を抜かないこと、それにより生産性も創造性も上がり、よいアウトプットが出る。それを繰り返すことで精神的自由度の高い(=生産性の高い)状態に自分をキープすることができる、ということだと書かれている。

(もちろん、徹底するというのはべったりコストをかけることではなく、時間制限の中で良質な結果を求めるために全力を注ぐってことだ。これ自戒もこめて但し書き。)

いい結果出ない→不安→楽しめない、決断遅れる→いい結果出ない…のスパイラルにあると「そうは言っても」と、いわばスランプから抜け出しがたい状態になる。だけど、この本の考え方で行くならば、スランプを打開するのにべったりコストかける必要はない。今の課題に対して、今の能力とリソースと制限時間内で何ができるか、無理じゃない最上の出来ってなんだか考えて、ひとつずつやっつけていくこと。工夫はいくらしたって死なないんだし。ちょっとでも以前よりいい結果が出たら快感だし自己評価も変わっていく。そうやって心の立ち位置をコントロールする方法を手に入れることが、ライフスタイルハッキングのいわばキモだというポイントに深く納得でした。

http://www.amazon.co.jp/どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座-ディスカヴァー携書-小宮-一慶/dp/4887597568/